ネフがいない世界

病気のこと

「夕方ごろ手術が終わると思うので、その頃にお電話しますね。」

そう言われてからの一日、落ち着くことなんてできなかった。

時計を何度見ても時間は遅々として進まない。

不安と期待が入り混じったまま、ただただソワソワし続けた。

そして、ようやく19時過ぎ。待ちに待った電話が鳴った。

前回までの話→いよいよ手術当日

「無事に終わりました。

お腹は縫っているので痛みはあると思いますが、ネフちゃん元気ですよ。

明日の様子次第ですが、ぐったりしていないので、

お迎えを1日早めてもいいかもしれません。」

——あぁ、本当によかった。

ずっと締めつけられていた胸が、ふっと解けていくような感覚だった。

全身の力が抜けて、気づけば涙が滲んでいた。

すぐにでも飛んで迎えに行きたい気持ちを抑えながら、先生の言葉に耳を傾ける。

「摘出した脾臓を病理に出して、悪性か良性か診てもらいます。

結果は2週間後くらいかな。」

——悪性だったら、そのときに考えよう。

今は、心配して落ち込むより、

全身麻酔をしてお腹を切る大手術を乗り越えたネフを思いっきり褒めてあげたい。

「本当に、よく頑張ったね。」

心の中で何度もそうつぶやきながら、先生に感謝の気持ちを伝えた。

安堵とともに、家の中にも笑顔が戻る。

「頑張ったネフにクリスマスプレゼントを買おう!」と話がまとまり、

ふわふわの新しいベッドを購入した。

ちょうどお迎えに行く日に届く予定。ネフ、喜んでくれるかな。

でも、その日までの2日間。

ネフがいない世界は、想像以上に味気なかった。

お散歩に行くこともない。

毎日欠かさなかった「ネフとのお勉強会」もない。

もふもふを撫でることもできない。

家の中がぽっかりと空っぽになったような気がした。

この出来事で改めて思い知る。

ネフがいるだけで、我が家にはどれだけの笑顔や笑いが溢れていたんだろう。

ペットの力って、本当にすごい。

早く会いたいな。

—つづく—

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